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発達に遅れがある子どもの育て方とかかわり方:家庭や園での過ごし方が大事

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発達障害がある子どもの育て方は、なかなか・・・

自分の子どもが発達に遅れがあると、ちょっと変わった行動や特性に翻弄されてしまいそうになることがあります。親としては我が子に対する自然な願いや期待が裏切られてしまったようにも感じます。それでも日々の生活や子育てはまだまだ続きます。少しでも楽しく有意義な方法があれば知りたい・・・という方は多いのではないでしょうか。

遊びを通して育つ子どもたち

かかわり方の基本とは

  • 子どもの遊びを一緒に楽しむ
    大人が主導権を握ってしまうよりも、子どもの自発的な遊び方を尊重したいですね。今、何に興味・関心があって、どんな能力が育ってきているのか把握することは、とても大切です。
  • 子どもの遊びや行動を尊重する
    子どもの行動を認め、ほめて、励ましながら過ごすことが必要です。
  • 子どもの危険な行動は、禁止・制止し、子どもの好きな遊びに誘う
  • 子どもの目の高さで、子どもを見つめて相手をする
    あまり離れたところから声掛けをしても、受け止めにくい状態です。適度な距離感を見つけて直接伝わる様にかかわることが大切です。
  • 子どもの行動のスピードを尊重する
    ゆっくりとしたペースでも大人はどっしりと構えて、待ってあげることは大切です。
  • 身辺の事物や出来事に注意や関心・興味を育てるように心がける
  • 身辺の事物や出来事の特徴(色、形や数量、動き、音声など)に注意を向けるように心がける
  • 「言葉が遅い」からと、口先だけの音声表現を指導・訓練するようなやり方は不適当である
  • からだ全体(手足を含む)の運動・使用を大切にする
    手足体の運動機能は、言葉や知能の発達と関係が深いと考えられます。幼少期から身体を動かして脳神経系のネットワークを良好に育てていくことが重要です。
  • 友だち関係、集団活動経験を大切にする
  • 生活習慣(食事、排泄、着脱、清潔など)や基本的なしつけを、徐々に心がける
    はじめは介助をしながら、少しずつ自分でできるように働きかけることがポイントです。
  • 専門機関での訓練などは、日常の養育や保育・教育の補助的なものと考えて、日々の家庭の養育と保育・幼児教育が重要

    週1回の発達支援センター等での関わりは、子どもたちの発達促進のためのヒントを得る場ではありますが、そこで得たものを生かしていくには、日常的な活動のあり方が最も重要です。保育や心理、言語療法、理学療法、作業療法などの専門職は、子育て中の親御さん方の応援団でもありますので、気軽に相談してもらえると良いと考えています。

文 献

松坂清俊「発達障害のある子の発達支援ー保育・教育臨床と心理臨床の統合」2006.日本評論社.

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