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子どもの認知能力(学びの育ち)とは:発達の助けになる方法について

目次

認知能力とは:理解すること・考えること・判断すること・行動すること

理解力、知識や技術面

  • 何をどの程度理解しているのか?
  • 気づきの度合い、認知の度合い(感覚、知覚、認知)
  • 運動発達、姿勢、粗大運動、巧緻動作、協応動作
  • 道具や材料の理解、使い方、操作方法
  • 相手の意図や気持ち、要求や指示の理解

それぞれの子どもたちの様子を観察する中で総合的にアセスメントすることが必要です

思考力、判断力、表現力など

  • 具体的記憶やイメージ・象徴による記憶ができるのか?
  • 思い出して参考にすることができるか
  • その理解を実際に活用できるか? 工夫できるか?
  • どちらか選ぶ、どれかを選ぶ、自分なりに決める
  • 自分なりの応答や表現、動作表現、言葉での表現

発達検査の結果だけでなく、普段のやり取りを通して個々の特性を把握していくことが大切です

認知能力(学びの育ち)が不十分な時

学びの育ちが不十分な場合に見られる様子

  • 遊びが広がらない、同じ失敗を繰り返す
  • 名前や用途、遊びが覚えられない
  • 相手の思いや要求を理解できない
  • 手の操作や道具の使い方が向上しない
  • 「分かる」がわからない

親や保育者、支援者などの手助けや介入で、少しずつ遊びが広がっていくような環境づくりが大切です

育ちを支援するためにできること

  • 非認知能力(学びに向かう力)を高める
  • 課題の前段階からの見直し
  • 認知発達の支援となる理論の導入
  • 学びのための教材等の開発
  • 縦の発達より横の発達
  • 個々の特性に応じた対応

まずは子どもたちの心の育ちを大切にします。
日々の暮らしの中で「わかった」「できた」「楽しい」といった体験を繰り返す中で、発達は促進されます。子どもたちが興味を持って活動できる内容の工夫や声かけは欠かせません。また親や周辺の大人が共に過ごす時間が「充実していて前向きに取り組める」ことが何よりも大切です。

文 献

高橋浩・山田史 他著「非認知能力を育てる発達支援の進め方 『きんぎょモデル』を用いた実践の組み立て」2024.学苑社.

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