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色んな子どもたちがいるなかでできること
私が現在、就労している発達支援センターでは色んな発達課題を持っている子どもたちがいます。
彼らの多くは普段、保育園や幼稚園などに通園している子も多いです。
そこで、集団の中で配慮すべき発達支援の方向性について勉強してみました。
藤原里美 著「多様な子どもたちの発達支援 園実践編 明日から使える支援メソッド」2022.Gakken.
発達を支援する5領域
「環境づくり」「感覚と運動」「集団活動」「個別支援」「発達の評価・共有」が大切
園などでできる配慮や工夫点
- 遊びは発達段階に応じておもちゃやコーナーを準備する
- 遊ぶ時はルールを作って、それぞれの理解度に応じて説明し共有する
- 一人で遊べる時間や空間を保障する
- 刺激を減らして落ち着く環境を作っておく(クールダウンもできる)
- 予定や手順を表示して「今日やること(スケジュール)」を伝える
- 施設内の場所がわかるように絵や文字で表示する
- 脳の発達段階を意識して関わる(反射的な行動が多い段階では、脳幹を育てることが大事)
- 一人一人の感覚の過敏さや鈍感に合わせて関わる
- 姿勢の崩れについては、高重力姿勢に注目する
- 気分の安定には、覚醒レベルを調整する(マッサージや落ち着くアイテムの準備など)
- 動きのポイントは関節に刺激を与えて意識させる
- 流れのある動きを絵や言葉にして伝える
- 今ある環境の中で、運動できる機会を意図的に設定する
- 状況に合わせて保育形態を変化させる
- その子にあった参加の仕方を考える(スモールステップ)
- 「参加しない」ことも肯定する
- 意図的にグループを編成する(社会性を育むために)
- 活動には「静」と「動」をバランスよく組み合わせる
- 集中しやすい座り方・話し方を工夫する(「話す時」と「動く時」を分ける)
- 一度に多くのことを伝えない
- その子に合った「切り替え方」「見通し力」を探す
療育施設や家でも参考になることがありました
もう少し経験を重ねながら具体的なアイデアを発見できる人になりたいです。
センターは今までの実務経験と隣接する場ではありますが、知らないことが多いので時間がある時は、新規購入したテキストやこども家庭庁のホームページなどを参考に勉強しています。
勉強していると段々、通所してこられている子どもたちの顔が浮かぶようになってきました。
これが現場でお仕事をする醍醐味ですね。
学校や大学、研究機関などでは、なかなか把握することができない地域の子どもたちの姿です。
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