中枢神経系の機能について
今年は「心理学手帳 2025」を購入して毎日、職場に持参していますが、簡単な予定を記入するくらいで、あまり活躍をしていません。そこで今冬は手帳の「資料編」を参照して、大切そうな箇所をまとめてみたいと思います。保健・医療・福祉などの国試には出題基準なるものがあると考えられますので、その項目を意識しながら抽出できると幸いです。受験生になったつもりで私も頑張ります。
大脳:大脳皮質・大脳辺縁系・大脳基底核
大脳皮質
- 前頭葉
運動や情動のコントロール、読み書きや発語(ブローカ野)に関与
前頭連合野では思考・判断・推理・計画などの機能に関わる - 頭頂葉
触覚・身体感覚・空間認知などに関与 - 側頭葉
聴覚、物の形や色の認知、言葉の意味理解(ウェルニッケ野)の機能に関わる - 後頭葉
主に聴覚に関与
大脳辺縁系
- 扁桃体
- 海馬
- 帯状回
情動や欲求、記憶、自律神経の機能に関わる
大脳基底核
- 線条体(尾状核・被殻)
- 淡蒼球
身体の随意運動や姿勢、筋緊張を調整
間脳
- 視床
嗅覚以外の感覚情報を大脳皮質、大脳基底核に伝達 - 視床下部
体温や睡眠、摂食行動、性行動などに関わる - 脳下垂体(下垂体)
さまざまなホルモンの分泌に関与 - 松果体
概日リズムの調整をするホルモン(メラトニン)の分泌に関与
脳幹
- 中脳
眼球運動、姿勢保持、中脳反射(瞳孔反射、立ち直り反射など)の中枢 - 橋
小脳と大脳・脊髄の中継点 - 延髄
嚥下、嘔吐、呼吸、心拍数、延髄反射(唾液分泌、せき、くしゃみなど)の中枢
小脳
筋肉運動や平衡感覚の調整
脊髄
脊髄反射(膝蓋腱反射、屈筋反射など)の中枢
脳と末梢神経系の連絡
末梢神経系:体性神経系・自律神経系
体性神経系
感覚神経
感覚受容器から知覚情報を受容し、中枢神経系に伝える
運動神経
中枢神経系の情報を骨格筋に伝える
自律神経系
体内の内部環境のモニターおよび調整に関わる
交感神経:臓器や器官などの働きを向上させる神経
交感神経は自動車ではアクセルに該当し、盛んに働いているときには血管を収縮させ、心拍数を高め、血圧を上昇させます。また、呼吸が速く、浅くなり、胃が弛緩して胃液の分泌が低下して消化が抑制され、便秘にもなりやすくなります。ストレスがかかっているときには、交感神経の働きが盛んになります。 *健康用語辞典より抜粋
副交感神経:臓器や器官などの働きを抑制させる神経
副交感神経は自動車ではブレーキに該当し、盛んに働いているときには血管を拡張させ、心拍数を下げ、血圧を下降させます。また、呼吸が深く、ゆっくりとなり、胃が収縮して胃液の分泌が増えて消化が促進されます。副交感神経の働きが過剰になっているときには下痢を起こすこともあります。ぬるめのお湯で入浴すると副交感神経の働きを盛んにすることができます。 *健康用語辞典より抜粋
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