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子どもの発達のために必要なトレーニングがあるとしたら:まずは共同注視から

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共同注視:同じものを見て、ひとつの世界を共有する

同じものを一緒に見る「共同注視」はアタッチメントの形成の第一歩です。発達面で課題がある子どもの場合は、親となかなか視線が合わず、共同注視が遅れるのが特徴です。

視線があわせにくい場合は・・・「対象物を交えて世界を共有する」

  • 親子が正面に向き合うのではなく横並びになる
  • 対象物を交えて世界を共有する:物はある程度、離したところにおく
  • 視線が向きあわない時は、指さしや声かけで子どもの視線を誘導する

同じものを見ながら会話をしてみる

共同注視のその先は・・・

  • ミラーリング:鏡のように、相手のマネをして心と体を調和させる
  • 共同注意:物を介して、お互いの注意を向け合う(アイコンタクトなど)
  • 社会的参照:周囲をうかがい、他者の気持ちを参照する習慣をつける(ハンドサインや声かけなど)
  • ラベリング:子どもの気持ちと行動を実況中継して自覚を促す(言葉かけやスキンシップも大事)
  • ポジション交換:相手のいる場所に座り、相手の心をイメージする
  • 演技:その役になったつもりで演じてみる
  • 自己理解:自分の得意、苦手を知り、自分がどんな人かを理解する
         良いところも悪いところも認めて、自分を正しく捉える
  • メタ認知:みんなのやり方を参考にして、新たなことに挑戦していく
  • 自己有能感:ほめられることで人の役に立てると思える
  • 自立に向けて:投げ出さずに継続し、経験をつみ重ねていく

宮尾 益知 監修「心のお医者さんに聞いてみよう 発達障害の子が18歳になるまでにしておくこと ”周辺とうまくやっていく力”の育み方」.2024.大和出版.

子どもの発達を促進するためには、家庭だけでなく保育園・幼稚園・発達支援施設・・・など地域で暮らす様々な人たちの理解と関わりが必要です。特に乳幼児期の経験は、子どもたちの基礎(=土台)をつくる重要な時期だといえます。認知的な発達を促す教育的なものだけでなく、非認知能力(EQ)を育てるためのトレーニングは欠かせないものと思います。

障害がある子どもたちの施策について:こども家庭庁支援局

こども施策の基本理念 「こどもまんなか実行計画

全てのこどもは大切にされ、基本的な人権が守られ、差別されないこと。

全てのこどもは、大事に育てられ、生活が守られ、愛され、保護される権利が守られ、平等に教育を受けられること。

年齢や発達の程度により、自分に直接関係することに意見を言えたり、社会の様々な活動に参加できること。

全てのこどもは年齢や発達の程度に応じて、意見が尊重され、こどもの今とこれからにとって最もよいことが優先して考えられること。

子育ては家庭を基本としながら、そのサポートが十分に行われ、家庭で育つことが難しいこどもも、家庭と同様の環境が確保されること。

家庭や子育てに夢を持ち、喜びを感じられる社会をつくること。

子ども本人への支援
5領域:「健康・生活」、「運動・感覚」、「認知・行動」、「言語・コミュニケーション」、「人間関係・社会性」の視点を踏まえたアセスメントを行うことが必要です。

詳しくは、こども家庭庁障害児支援課の「障害児支援行政の動向について 等」をご覧ください

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