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子どもの感覚を育てる発達支援「どう刺激すればいい?」

目次

子どもが過ごす環境について

子どもを取り巻く環境を吟味していくと、その子その子の課題が見えてくることがあります

❶ 空間が広すぎることはないか
❷ 場所の移動や活動展開が複雑でないか など

発達支援の現場では、環境のあり方をいかに整えて、「子どもがわかる世界」に整理することが大切です

前庭感覚の特徴

遊具や大人との身体遊びの中で、回旋、前後の揺れ、垂直揺れ、横揺れなどを意図的に変化をつけて行うこと

固有感覚の特徴

手首や足首、関節などへの刺激や抱きしめる、握りしめるといった圧覚を伴う刺激
前庭感覚に次いでわかりやすく受容されやすい刺激です
情動の過剰な興奮や自傷行為なども、固有感覚への刺激で沈静化する場合があります

輪抜きやチェーン引き、スライディングブロック、マグネット教材などが手応えがあって良いです

触覚刺激の特徴

くすぐりやスライムなど触覚刺激の活動で快の表情を引き出しやすい
スキンシップ的な遊びは、人への気づきも意図したもので展開しやすい

足の裏や背中、頬、口の周りなどにも慎重にかかわり、受容域を確かめて広げていくことが課題です

聴覚刺激の特徴

聴覚に関しては過敏な子どもも多いので、最適な音質や音量を丁寧に探る必要性があります

音を受容する運動を止めたり、目を端に寄せたりする姿は、まだ聴覚刺激と運動表現とがつながっていないことを意味していると考えられます

大人との相互の信頼関係が大切

信頼関係が深まると

子どもが大人の動作に視線を向け始めて、大人の顔を触る、物を差し出す、大人の手をとるなどの発信行動の多様化が認められるようになります

身体へのわかりやすい接触や近距離での声かけ、歌いかけなどを行うことがポイント

池畑恵美子「感覚と運動の高次化理論絡みた発達支援の展開 ー 子どもを見る眼・発達を整理する視点」2020.学苑社.

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