子どもの育ちは無限大・・・とのことですが
児童発達支援の対象はとても幅広く、発達障害の診断を受けている子、診断は受けていないけれど発達がアンバランスな子、出生時から医療的ケアが必要な子など様々です。
私が勤務しているところには医療的ケア児は通所されていませんが、国の政策で従来の福祉型の支援だけでなく、医療型の支援も身近な地域で受けられるよう施策は変化しているとのことです。
保健師をしていた頃は筋ジストロフィーのお子さんの家庭訪問を行っていましたが、地域で療育を受けるような場所は当時ありませんでした。訪問をしてもお母さんから近況をお伺いすることくらいしかできなかったという記憶があります。
そのお母さんからは「どんな子でも、生きる力がありますので今を大切に育てています」とのお話を聞かせていただきました。その頃、妊娠していた私には「お腹の子、大事にね」と逆に励まされたという状況でした。
先輩、お母さんからの声かけは子育ての可能性と同時に、親としての責任感、命の重さ・尊さなどを教えていただいたと思います。
自分の子育てが空回りしそうになっても
地域で悩みながらも頑張って生活をしている人との出会いが、自身の挫けそうな思いにチャージしてくれることもありました。専門職になるための訓練は受けていても、「普通の母親」としての姿は当然あります。
教科書通りにはいかないことの多さに圧倒されることもあります。
「こんなに大変だったのかっ」と子育ての困難さを実感することもありました。
子どもと過ごす時間が孤独で、どこかおかしくなりそうな感覚に陥ることもありました。
私って、こんなにイライラする人だったのかと、自分自身の姿に落胆する瞬間もありました。
そんな空回りする子育てでも、いつかは明るい方向性が見え隠れするようになります。
まだ、道半ばではありますが最期の時を迎える直前に「これでよかった」と言いたい。
保健師らしさをどこかに残していたい
今、私は公認心理師・臨床心理士として勤務していますが、どちらかというと保健師の業務経験の方が長かったという状況です。
これからも地域で看護活動を展開する方法論については勉強を続けたいと考えています。
新しい書籍も購入しました。
「医療的ケア児等コーディネーター実践テキスト(メディカ出版)」という最新の文献を取り寄せ、読み始めているところです。これからは呼吸管理や食事管理が必要な子どもたちにも「発達支援のための療育」が身近な地域で受けられるようになると良いなと考えています。
コメント